テキサスインスツルメンツ BA2 Plus ローン電卓レビュー

2020/4/16更新

Texas Instruments BA II Plus 金融電卓レビュー

Texas Instruments (テキサス ンスツルメンツ) BA II Plus 金融電卓を欲しい、と思っている方へ。じゃあ買いましょう。その前にこれ読んで。Texas Instruments BA II Plus 金融電卓を実際に購入して使ってみたレビューです。Texas Instruments BA II Plus 金融電卓の使い方、他機種との比較についてもわかりやすく解説します。

Texas Instruments BA II Plus 2014年モデル
Texas Instruments BA II Plus 2014年モデル 金融電卓(筆者撮影)

Texas Instruments BA II Plus 1991年モデル
Texas Instruments BA II Plus 1991年モデル 金融電卓(筆者撮影)

上記が米国 Texas Instruments (テキサス ンスツルメンツ)のBA II Plus 金融電卓です。「Texas Instruments (テキサス ンスツルメンツ)」という社名が長くて言いにくいのでここでは社名を省略してBA II Plus 金融電卓と表記します。「BA II Plus」は「ビーエー ツー プラス」と読みます。

BA II Plus金融電卓は米国のHP(ヒューレットパッカード)が販売するロングセラープロフェッショナル金融電卓HP-12cシリーズの対抗機として1991年に発売されました。その後、2004年に機能改善改善された BA II Plus Professionalが発売され、2014年にディスプレイが大きくなりそれぞれ、BA II Plus、BA II Plus Professionalがアップグレードされました。上記写真は2014年以前のBA II Plus旧型機です。旧型機(1991~2014 BA II Plus、2004~2014 BA II Plus Professional)と新型機(2014~ BA II Plus、2014~ BA II Plus Professional)ではディスプレイの大型化やデザインリニューアルが行われましたが基本機能、操作方法は同じです。

BA II Plus 2014年モデル パッケージ


BA II Plus 2014年モデル パッケージ 表面(筆者撮影)


BA II Plus 2014年モデル パッケージ 裏面(筆者撮影)

BA II Plus 2014年モデル、日本国内正規輸入品には厚さ1cmのマニュアル(日本語版)が付いていました。マニュアルのは、英語版マニュアルが日本語翻訳された内容となっております。並行輸入品と値段はほぼ変わらず、日本語取扱説明書がついているのは嬉しいですね。

BA II Plus 1991年モデル パッケージ


BA II Plus 1991年モデル パッケージ 表面(筆者撮影)


BA II Plus 1991年モデル パッケージ 裏面(筆者撮影)


BA II Plus 1991年モデル パッケージ 側面(筆者撮影)

BA II Plus 1991年モデルには厚さ1cmのマニュアル(英語版)が付いていました。

BA II Plusの特徴

BA II Plusの特徴の特徴を列挙します。

  1. BA II Plusは金融電卓です
  2. BA II Plusはシンプルな操作で金融計算ができる金融電卓です。BA II Plusのメイン機能はローン計算です。借入期間、利率、借入金額を入力すると毎月の返済金額を計算できます。ローン計算のバリエーションとして、毎月の返済金額を入力すると借入可能金額を計算したり、または利率や返済期間を計算することもできます。ローン計算の他に、預金計算、日付計算、減価償却計算など金融に関する複雑な計算を行うことができます。
  3. 国内製の金融電卓との違いは?
  4. そうです。BA II Plusは米国製の金融電卓です。カシオ、シャープ、キャノンが販売する国内製の金融電卓とは根本的に操作方法が異なります。例えばカシオ製の金融電卓は画面上の指示に従って、借入額、利率、返済月数を順番に入力するだけで返済月額を表示します。そして国内製の金融電卓は画面表示もキー表示も基本的に日本語表記ですが、その一方BA II Plus / Professionalは画面表記やキー表記はもちろん、マニュアルも英語表記です(日本正規輸入品には日本語の取扱説明書が付属している品もあります)。BA II Plusの機能や使い方はBA II Plusの上位機種であるBA II Plus Professional レビュー、使い方のページも併せてご覧ください。
  5. BA II Plusの使い方はシンプルで簡単
  6. BA II Plusの使い方は「覚えてしまえば」シンプルで簡単です。カシオ金融電卓とは操作方法は全く異なるので最初ま難しいと感じるかも知れませんが、BA II Plusのローン計算方法の概念を覚えてしまえばシンプルな操作方法で複雑な金融計算を行えることが分かります。

BA II Plusの使い方

まずは、実例を挙げて BA II Plusの使い方を説明します。

【例1】3000万円借入、利率1.35%、30年払いの月額返済額は?

N=360 ・・・Nuber of Term 360回払いの意味
I/Y=1.35 ・・・Interest per Year 利率=1.35(%)
PV=30000000 ・・・Present Value 現在価値=3000万円
FV=0 ・・・Future Value 将来価値=0
として PMT(Payment=支払い額)の値を求めます。上記、PVPMTなどの略称は海外製金融電卓で標準的に使われてる略称です。CASIO FC-200V レビュー、使い方で英語表記略称の日本語訳を掲載していますのでよければご覧ください。

【例1を計算するための操作方法】次の通り入力します

360 [N] ・・・ここで[括弧付きの文字]は対応するキーを押します。
1.35 [I/Y]
30000000 [PV]
0 [FV]
[CPT] [PMT]

上記の通り、「値」を入力後に [キー] を押すことによりその [キー] に対応した変数に「値」を代入します。最後に[CPT](コンピュート)キーを押して[キー]を押すことによりその結果を計算します。上記では[CPT][PMT]を押すことにより[PMT]の計算結果を表示します。

「値」 [キー] で値を代入する点はHP-12Cと同じ操作方法です。
[CPT][キー]で結果を計算する、というのが本機 BA II Plusの特徴的な使い方です。

【例1の画面の流れ】

①360 [N]を押して支払い回数を入力します


②1.35 [I/Y]を押して利率を入力します


③30000000 [PV]を押して借入額を入力します


④0 [FV]を押して将来価値=0を入力します(返済完了という意味です)


⑤左上の[CPT]を押します(コンピュート=計算するという意味です)


⑥[PMT]を押します。[CPT][PMT]のセットで[PMT]の値をコンピュート(計算)するという意味です。


⑦画面上に[PMT]の計算結果が表示されました


上記の通り操作を行うことにより計算結果「PMT=-101390.53」が表示されました。これは101390円支払うという意味です。数字がマイナス値は支払いを意味し、数字がプラス値の場合は受け取りを意味します。

Texas Instruments BA II Plus 関連リンク


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Texas Instruments BA II Plus 公式ガイドブック (英語版、pdf)

金融電卓 レビュー記事 一覧

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