相対取引の意味を分かりやすく解説

2023/5/3更新

相対取引とは?

マンションや一戸建てなどの不動産売買は相対取引で行います。相対取引とは、取引所を通じて行う取引でなく売主と買主が直接交渉して行う取引を言います。売り急ぎたい売主なら少し安い価格でも売却したいし、その物件をとても気に入った買主なら多少高くても物件を購入したい場合があります。

不動産は、全ての物件が唯一の物件ですのでその近隣で売買された過去取引価格が参考になることはあっても、その不動産の絶対的な定価は存在しません。売主、買主それぞれの事情により物件価値は異なります。不動産取引は相対取引なので売主、買主が直接交渉して売買価格を決定するものです。だから、近隣相場よりもかなり安く購入できることがあったり、相場より高くても売れること、相場より高くても買いたいこともあります。

不動産投資を行う際、不動産が相対取引であることは、価値ある物件を相場よりも安く買うことができるという点が面白みの一つでもあります。例えば年間1000万円の賃料収入を生み出す一棟マンションが1億5000万円で売り出されていたとします。この場合、利回りは、

利回り = 1000万円 ÷ 1億5000万円 = 6.8%

という計算式になります。

同じ物件を、1億円で購入できたとすると、

利回り = 1000万円 ÷ 1億円 = 10%

と、一気に利回り10%以上の高利回り物件になります。不動産は相対取引だから、売主の事情によりすぐに現金が必要な時は安くても売り急ぎたいことがあるのです。

関連用語: 売主, 買主